はじめに
下駄箱などの扉を閉めた時に「バタン」と音がうるさくて気になりませんか?
気になります!
早朝や深夜に家族やご近所に迷惑になってないか気になるし、「バタン」「バタン」と何気にストレス溜まります!
その問題は簡単に安価に解決することができますよ!
家の中には下駄箱(靴箱、シューズボックス)や吊戸棚などの扉が多数あり、開閉を毎日何度も繰り返します。扉の開閉音は、日常生活で気になるものの1つです。
100円ショップ等で販売している防音マットやクッションなどを使って改善する方法もありますが、簡単かつ安価な家具用ダンパーを使用するより効果的な方法があることをご存知でしょうか。
家具用ダンパーとは扉を閉める時の衝撃をゆっくりにする機能(減衰機能)を有したアイテムです。扉の騒音改善にも効果的で、手軽に取り付けることができます。
本記事では、実際に取り付けた家具用ダンバーの手順について解説します。取り付け前後の動画も収録していますので、扉の騒音に悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。
家具用ダンバーの概要
家具用ダンバーとは?
家具用ダンバーとは、家具に取り付けることで扉が閉じる際に生じる衝撃や振動を吸収し、静かに閉まるようにするアイテムです。メーカーによって、家具用ダンパー、静音ダンパー、ソフトダンパーなどのように呼び方が異なりますが、機能としてはほぼ同じものになります。
ダンパーの衝撃を吸収する機構としては下記のような種類があります。
- 空気圧式(エア)
- 油圧式(オイル)
- ガススプリング式
空気圧式と油圧式は安価な製品が多く、ガススプリング式は高価な製品が多くなります。製品によっては衝撃を吸収するスピードを調整できる機能を持ったものもあります。
ダンパーを取り付ける位置は下記のような種類があります。
- 天板
- 側板
- 板への埋め込み
板への埋め込みは埋め込むための穴の加工など施工が多少難しくなります。見た目を気にする場合は側板へ取り付けることでダンパー自体が天板に取り付けるよりは目立ちません。
本記事では、より安価な天板へ取り付ける油圧式の製品を使用した取り付けを紹介しています。
ダンバーの取り付け方法
必要な道具の紹介
今回、私が実際に取り付けたダンパーと使用した道具の一覧(類似製品)です。
ダンバーを取り付けにはダンパー本体の他にダンパーを取り付けるドライバーなどの道具が必要となります。
アイテム | 説明 | 補足 |
---|---|---|
ダンパー本体 | ダンパー本体。天板付の安価なタイプを今回は使用。 | スガツネ工業 天板付タイプ 家具用ダンパー DC-4000 を使用。 |
ダンパー取り付けネジ | ダンパーを取り付けるネジ。2個。 | 今回購入したダンパーにはネジが付属していなかったため別に調達。 |
ペン | ネジの位置に印を付けるために使用。 | |
プラスドライバー | ネジを仮止めするために使用。 | |
下穴用錐やドリル | 板の割れを防ぐための下穴を開けるために使用。 | 割れを気にする場合は下穴を開けておいた方が無難です。 |
電動ドライバー | ネジを締めるために使用。 | プラスドライバーでもOK。 |
安いもので良いので電動ドリルや電動ドライバーが1つあると他のDIY作業でも使えるので便利ですよ!使用する際は十分に注意してね。
今回使用した家具用ダンパー DC-4000 は次のような条件があります。
- 横開きの扉
- 推奨扉サイズは「幅300~500×高さ800以下×厚み18 mm(扉質量3~5 kg)」
- キャッチ付きスライド丁番と併用(扉が閉まる時に自動で最後まで閉まりきる機構)
- 天板への設置
取り付ける扉に合わせて製品の選択をお願いします。衝撃の吸収が弱い場合は底板側に追加することで効果を強化することが可能です。
取り付けの手順
家具用ダンパー DC-4000 を使用した時の取り付け手順を解説します。
- ダンパーを取り付ける位置を決定します。取り付け位置は側面から150~250mm離れた天板側になります。位置を決めたら、ダンパーを取り付けるネジの箇所に下穴を開けるため印を付けます。
- 電動ドリルで印を付けた個所に下穴を開けます。下穴を開ける際、木くずが出るので注意してください。また、下穴は必ずしも必要というわけではありませんが、木割れを防ぐためには開けといた方が無難です。電動ドリルがなければ錐などを使用して開けても良いです。
- ダンパーのネジ穴にネジを取り付けしておきます。
- ダンパーを下穴にプラスドライバーで仮止めします。
- 電動ドライバーで仮止めしたネジを最後まで締めます。電動ドライバーがなければプラスドライバーで最後まで締めても良いです。
- 完成です。
以上が、ダンバーの取り付け手順です。他の製品でも基本的な作業の流れは同様になりますが、各製品のマニュアルを確認して取り付け作業をお願いします。
今回の取り付け作業の動画も参考にしてください。
効果検証:家具用ダンバーを使った改善
実際に扉の騒音を改善
家具用ダンバーで下駄箱の扉の騒音を改善してみました。
家具用ダンバーを取り付ける前は、扉を閉めるたびにバタン、バタンと大きな音が鳴っていて、家族も不快な思いをしていました。そのため、手でゆっくり閉じるなど、扉を閉じる時に気を付ける必要がありました。
しかし、家具ダンバーを取り付けたところ、扉を閉める時にほとんど音がしなくなりました!家族全員が感動していました。
改善前後の違い
下駄箱に家具用ダンパーの取り付け前と取り付け後の動画を収録しました。是非、聞き比べてください。
別物になってるよね!
ゆっくり閉じるようになったので多少は高級感が出ているかな!?
まとめ
扉の騒音は、ストレスや不快感を引き起こすだけでなく周囲への迷惑にもなります。しかし、家具用ダンバーを使うことで簡単かつ安価に解決することができます。
家具用ダンバーは、扉を閉めた時に発生する振動や衝撃を吸収し、ゆっくり閉まることで騒音を軽減する役割を果たします。取り付けも簡単で、必要な道具をそろえるだけで、誰でも簡単に取り付けることができます。
実際に家具用ダンバーを使って改善した結果、騒音が大幅に軽減され、快適な生活を送ることができるようになりました。改善前と比べて明らかに静かになっています。
1つ試して効果が絶大だったので、家の中の気になる全ての扉に取り付けたよ!
何より安いのが良いよね!
扉の騒音に悩まされている方は、家具用ダンバーを取り付けて改善してみてはいかがでしょうか。快適な生活を送るために、ぜひ試してみてください。